酸浸透はどんな処理?

取り除きたい部分に酸を浸透させる

金属にはいろいろなものがあり、固くて加工が難しいものから、比較的軟らかくて加工しやすいものまであります。金属を金型などに流し込んで求める形のものを作るなら、あまり余分な部分などは出ないかもしれません。しかしメッキや溶接などをすると余分な部分ができ、その後の加工がしにくくなる可能性があります。その時に行っておくと良い処理として酸洗いがあります。余分な部分を取り除き、表面を滑らかにしたり光沢を出したりができます。酸洗いと言ってもいくつかの工程があり、重要な工程に酸浸透があります。準備ができた金属に酸を浸透させる工程で、この時にうまく浸透させないときれいな仕上がりになりません。形によって入れ方を変えるなどが必要になります。

エアポケットに注意して行う

コップを洗うときに水につける時があります。底からためられた水に入れていくと、最終的にはコップの中に水が入っていきます。しかし注ぎ口から水に入れていくとコップの底に空気がたまった状態で入っていきます。底の方に空気が残るエアポケットができる可能性があります。単なる水での洗浄であればエアポケットができるかどうかは特に問題ではありませんが、金属の処理で行う酸洗いにおいてはあまり起こってほしくない現象になります。酸につけていく酸浸透の工程においては、エアポケットに十分注意をして処理をしていく必要があります。コップのような形をしているなら、底になる部分からつけて行けば全体に酸が浸透します。逆から入れるとエアポケットができやすくなります。

酸洗は、溶接などで発生するスケールや不純物を取り除くための表面洗浄の他、メッキや塗装の密着を良くするための下地処理として行います。